有野晋哉(よゐこ)個人ブログ

有野晋哉の備忘録。

漫画原作について思う事。

 僕はご存知ヲタク芸人です。

人から言われないので、自分で言いますが

結構はじめの方のヲタク芸人です。

 

 これは漫画家さんに届いて欲しい

てだけで書きます。

ネットニュースにあがりませんように。

上がると、こちらが炎上する可能性がある。

でも、それらの覚悟が出来たので書く。

だいぶ長いけどよろしくお願いします。

 

ーーー

 初めての一人暮らしは23歳頃。東京の桜新町でした(ここからなので長いw)。

でも、その前に東京に来だしたのは20歳。

隔週で仕事があって、泊まって収録して帰る。

仕事が少し増えて、週に何回か仕事が入る

大阪に帰るより、ホテルに泊まって1日空いて翌日仕事。

新幹線代の往復よりもビジネスホテル1泊の方が安い。

その1泊2泊と増えてきたら、会社で寮を用意した方がさらに安いぞ

と、会社は寮を借りてくれた。仕事がなくても帰る事は出来ない。

そんな時に助けられたのが漫画。

大阪へはヤンタン(関西のラジオ)があったので毎週帰れた。

地元の散髪屋へ行って、その並びにある古本屋で漫画を全巻買って

新幹線で読む。

寮で続きを読む。

寮に置く。

他の芸人が泊まる、その漫画読まれる。

何冊あったかは分からないけど、段ボール5箱くらいあったかな

 そして、一人暮らし。

大阪では同級生、先輩後輩芸人遊ぶ相手がたくさんいるけど、

東京ではそれがない。だから、漫画に走る。

仕事場では色んな方々と話して笑って、また明日

って、別れる。でも、

家に帰って、次の日の仕事まで誰とも話さない。

連休やと、その次の日も、その次の日も誰とも話さない。

学校で上京してるわけでもない

毎日仕事があるわけでもない。

綱渡りの状況で一人暮らしの上京。

ただ、お金は少しはあった。

漫画を買う。

漫画が貯まる。

大きめの本屋で試し読みで読んで面白かったら全巻買う。

もう、漫画置く所ないな。引っ越す。

ゲームにハマる。

誰とも話さない。

携帯もなかった時代。

ポケベルは持ってたけど鳴らない。

教える相手がいないから、誰にも教えてない。

寝る前にポケベルを見る。

鳴った形跡がない。

解約した。

俗にいう、有野ダークサイド時代だ。

 

テレビに救われた

そういう方は沢山いる。

僕は、漫画とゲームに救われた

無限の時間をあっという間にしてくれた。

たった一人の時間を忘れさせてくれた。

恩返しをするならそこだ。

ただ、今日は漫画に絞ります。

 

ヲタクではあるけど、沢山読んでるせいか覚えてる作品は少ない。

でも、読んだ漫画、見たアニメ、やったゲーム

すごい数だ。

小さめのTSUTAYA一軒分はあると思う。

大体の作品は知っている。

 

 

ーーー

そんなヲタクが思う、漫画原作の映画、アニメについてだ。

これは漫画家さんに届いて欲しい

さて、本題です(かかったねぇ)。

 

芸能界にいるモンとしては

作り手として、面白くないものを作ろうとしている人は一人もいない

ってこと。

 

面白い

話題になる

息の長い作品になる

その間、関わるみんな仕事がある

 

どの仕事でも同じ。

この漫画は売れてるから、人気者配役したら、そのファンも来るから

興行成績はこれくらいあるやろう

というテクニック?考え方?も下地にはあるやろうけど、

面白い

話題になる

息の長い作品になる

その間、みんな仕事がある

これは狙う。必ず。

でも、その考え方も古いのかなぁ

そんな人ばかりでは無くなったのかな

とも、思う。

怒られないように

が下地に着くようになった気もする

その部分は説明も難しいので割愛。

読者である僕に話しは絞ります。

 

ーーー

漫画家からしたら、僕は読者。

僕はどこまでいっても、ただの読者です。

作り手に回ることもあるかもしれんけど、

漫画家先生から

「課長!」

って、呼ばれることもあるけど、ただの読者。

でも、

この僕という読者はマイノリティー(少数派)ではなく、マジョリティー(多数派)だと思うのです。先生がこちらを知ってるてのを除くと

ただ、読んでるだけの読者なんです。

たまにブログに感想を書いたり

帯を書かせてもらったりもするけど、

それは僕の仕事上書かせていただく。

でも読者としてはマジョリティー。

それもサイレントマジョリティー。

物言わぬ多数派です。

あー面白かった。

で終わります。

早く次巻出ないかな

て漫画はアホほどあります。

出版社からしたら太い客w

 

ーーー

原作モノのアニメ化

全部見ます

ってことでもない。

声優の声が吹き込まれて1つの作品になる

てのも分かるけど

漫画で手いっぱいでアニメまで行けないのです。

だって、ゲームも映画も小説もやるのでアニメを最後まで見るのはザラです。

大好きな漫画、アニメ、ペットに囲まれる有野。

アニメ化される

見る

ふ〜ん くらい

面白い!

てなるのもあるけど、それは黙って見ます。

実写化される

見ます

ふ〜ん くらい

面白かったら、原作を知る人が増えて

先生が潤えば良いなぁ

これ俺、1巻から読んでるねん

て自慢出来る程度。

マウントと言われるので

その自慢ももうしない。

推しの漫画が尊い のやつです。

 

サイレントマジョリティーとしては

漫画が面白かったら良い

先生の刺激になったら、なお良い。

漫画描いてて良かったなぁ

って、先生に思ってもらえたら良い。

漫画描く、喜びになってくれたら良い。

 

休載中の漫画家も

描けるようになったら描いてくれたら良い

ファンは待ってる。

あー面白かった

って漫画が沢山あればあるほど、僕という読者の生活に潤いが出る。

今月あれが出るのを待って買うコミックス派

毎週連載を読む 連載派

借りて読む派

いろんなタイプがいる

ファンは、

「君はコミックス派か。だったら言うまい」

ってネタバレしない連載派がいてたりする

アニメ派にはもっと言えない事が増える

でも、多様性なので、ちゃんと言わない

そこを楽しみにしてるって言うのも知ってるから。

そんな楽しみが出来るのも

漫画が連載してるおかげだ。

漫画家も仕事だから、同じ作品をずーっと描いててくれて良い

7巻くらいで完結する、映画のような良い話もいいけど

同じのをずーっと描いてても良い

だって、面白いから続いてるんやろうし、

面白いし!

 

ーーー

アニメになる、実写になる

それは少し有名になるって考えてもらって欲しい。

それによって読者は減らない。

 

 漫画家が農家やとしたら、

作品である漫画は“野菜”。

そうしたら、

他媒体は飲食店かも知れへん

うちの野菜は採れたてをガブリって言って欲しい

と、作ってたとしても飲食店におろしたら

調理される。

二次利用はこれで合ってるのかな?

 

あの農家の野菜があそこに卸されたぞ!食べに行ってみよう

ふ〜ん

も、いるやろう

面白い!また行こう!

もいるやろう

でも、そのほとんどは

ふ〜ん だ。

薄い感想。

調理するのもええやん て思ってるかもしれん。

まあ、これで農家が有名になったら、儲けたら良いな

今日も丸かじりは美味しいわ。

て感じ。

漫画でファンになった人は連載が終わっても

新連載が始まったらまた読む。

アニメ化も実写化も、あんまり関係ない(失礼)

それによって、漫画のタッチや構成、キャラクターが変わるってないでしょう。

そんな感じ。

「実写化されるよー!」

って、先生が喜んでくれてたら、読者も嬉しい。

見よう!

って思う。

見る

ふ〜ん て思う。

ただ、嬉しい気持ちはある。

良かったなぁって思う。

 

黙ってるファンは知っているんです。

二次利用が

面白かったら良いけど、面白くなくっても良い

この漫画が面白いのを知っている。

こう思ってるファンの方が多数である。

何にも言わない。

今日も漫画が読める

って、思っているので、

今日も漫画の事を考えて欲しい。

これが

サイレントマジョリティーのこっそり思っている事です。

連載が続いてる

って事は、楽しみにしてる人がいるって知ってください。

連載が始まったってことでファンがいて、楽しみにしている人が

次を待っている人がいる

そこを知ってほしい。

 

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あと、権利だなんだは読者は分からないので、

出版社関係なく、好きな漫画家先輩にSNSで繋がって、相談してください。

芸人は事務所の先輩に聞きに行きますよ

漫画家は出版社よりも、漫画家に聞く方が教えてくれますよ

自分なんかが、って思わないで聞いてください

絶対教えてくれますよ。

なんでこんな事を書いたのか?

僕は、漫画が大好きなんです。

それをお知らせしたかった。